亥年初の、そして「やまゆ会」として初の2007年(平成19年)第1回例会は、干支を極め尚かつ喰っちまおう!企画。ぼたん鍋といやぁココでしょ・・という事で丹波は篠山へと向います。更に今回はW企画として「山頂でカレーうどん♪」もあり、お正月大サービスでございます。カレーうどんの食当が宝塚駅まで全食持参され(但し、夫という名の優しくも健気なポーター付き)、車内でそれぞれのザックに振り分けます。篠山口から2両編成の可愛い電車に乗り換えて、9:57 黒井駅に到着。1本早い電車に乗って、駅で40分も待っていたメンバーと合流して、先ずは新年恒例、安全祈願をしに兵主神社へと参りましょう。
兵庫の守護神という意味の兵主神社は、干支の山の麓にあるため、お正月から団体でお参りに来られる方も多く、今日はようやく一段落着いた所だそう。厳かにつつがなく安全・健康祈願は執り行われます。お神酒を頂いたら次はカレーうどん・・じゃなく、山歩きです。
猪ノ口山・黒井城の登山口は、途中右手に春日の局の生誕地である興禅寺を見ながら坂を上がった、黒井小学校の裏手にあります。神社から小学校への道すがら家々の玄関先を見ると、掛かっている注連飾りが蝶々というかハート結びで、何となくかわゆい。普通のお飾りもありますが、このハート結びは手作りという感じで、この地方独特のものなのでしょうか。里山歩きは、駅から登山口までかなり歩くことが多くて面倒ですが、民家の脇をすり抜けながらその地方に伝わる色々なものを見聞き出来るのが魅力ですね。
11:10 右側の階段を避けて、左側のなだらかな(に見える)道から上がりましょう。あら〜ん、なだらかと思ったのになんでこんなに急なん?! カレーうどんのレトルトパックやうどん玉にお風呂セット、おまけに鍋釜背負ってる身にはこの坂が堪えますが、なんでもここは地元の幼稚園児の遠足コースだそうで、幼稚園のお坊ちゃん・お嬢ちゃんには負けていられません。おじさん・おばさんも頑張って、11:30 朱塗りの山門が建つ石踏みの段に辿り着きました。さぁ、休憩です。
356mの山頂より下なのに、開けた山腹からは周囲の山々や、そこに囲まれた街並みが広がります。駅からもこの山門が見えますが、遠いように思ってたのに歩いてみると意外と早かったなぁ。ベンチもあるし風もなく眺めがイイと3拍子揃った絶好の休憩ポイントです。カレーうどん宴会の第2候補地として確保しておきましょう。
さて、山頂まであともう少し。またまた急な道を上がっていくこと約10分、本城内に入ってきました。先ずは三の丸から入り、ほぼ平坦な山上を二の丸・本丸が奥へ奥へと続きます。遺構も建造物もなくただ古い野積みの石垣が残るばかりですが、小さいながらも(失礼!)さぞ堅牢な山城だったのでしょう。11:50 本丸跡・山頂に到着です。黒井城は別名保月城とも言うそうで、山頂の標識は「保月城」となっています。
今日は先に写真を撮って、ゆっくり「カレーうどんの宴♪」です。ここは少々風があるので、三の丸まで戻りましょう。既にお食事中のグループの側を通りすぎる時何気なく見ると、なんとこちらもカレーうどん! どちら様も考える事は同じなのねぇ。
では、我々も宴の準備です。お鍋にコッヘル、ミニコンロにストープ3台。お玉や湯きりザルまで登場し、向こうではワインに各種チーズやサラミが並びます。市販のレトルトカレーうどんに、別に用意した上等な(←ココ強調)神戸牛、たっぷりの青ネギにメンバーが丹精こめて育てた玉ねぎを加え、最後に隠し味のビーフコンソメで味を整えたら出来あがり。どや、本丸グループのよりずうぅぅ〜〜っと豪華やでぇ!!
持参のおわんやボウルに盛って、さぁ、いっただきまぁ〜す! ハフハフ、チュルチュル・・、はふはふ、ちゅるちゅる・・、さっきまでの喧騒がウソのように静かやわぁ。美味しいカレーうどんの後は美味しいドリップコーヒーを頂いて宴会第一部の終了。それじゃ、そろそろ第二部会場へ移動しましょう。
鍋釜をフキフキして詰め終りフト見れば、他のメンバーは既にザックを背負っていつでも出発準備OK状態。ちょちょっと、待ってぇな〜と調理隊も慌ててザックを背負って、13:00 下山です。尚、ゴミは全部まとめてゴミ袋にいれ、最初に登場のポーターさんがサンタクロースのように担いで下山した事を申し添えておきます。
兵主神社の神主さんによる「私の足でも15分程で下れます」のご宣託どおり、アッという間に登山口に着いてしまいました。13:25 興禅寺まで移動。第二部会場である旅館にお迎えを頼んであるので、時間までしばらく興禅寺を見学です。さすが春日の局の父、斉藤利三の下館だけあって、お寺なのに門前には立派なお堀まであり、堂々とした風格を漂わせています。そうこうする内に旅館よりお迎えのバスが到着。温泉とぼたん鍋の新年会第2弾へと突入です。
国領温泉のお湯は有馬の湯に似た赤褐色で、よく温まります。ぼたん鍋も、お野菜山盛り、やわらかボタン肉に秘伝の味噌味と大満足。数年前の○田△温泉のボッタクリ旅館とは大違い!いやぁ、喰った喰った〜。
次回の「山頂でクッキング」は『雪山ですき焼き♪』が目標。実現を目指してやまゆ会は今年も元気に歩きます!
本日のお時間
11:10 登山口(興禅寺)−11:30 石踏みの段− 11:50 猪の口山・黒井城 13:00−13:25 興禅寺
本日のお風呂 国領温泉 「助七」 700円
泉質: 単純二酸化炭素冷鉱泉
効能: 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、慢性消化器病等々