生駒山
とん汁山行

額田山展望台寒波の襲来で冷え込んだ1週間、今朝も空気が冷たい。今日はお昼に熱いとん汁を作って、冷えた身体を温める予定。鶴橋から同じ電車で全員集合し、9:15 枚岡駅を出発します。枚岡神社を目指して歩き出しますが、神社の前を通ってから段々と住宅街に入り、とうとう行き止りに。歩き出してものの5分で遭難です。右側の枚岡神社へ戻るような細い道を辿ると、本来の枚岡公園へ続く広い道に合流しました。

ようやく枚岡公園内に入りますが、ここがまた標識がアチコチにあり、船頭多くしての諺どおりかえって迷いそうです。10年毎日歩かれているという78歳の女性と途中までご一緒し、額田山展望台への道を教えて頂きます。春にはさぞお花見客で賑わうだろう桜広場を通って、9:50 額田山展望台に到着です。ここからは大阪平野が一望の下。衣服の調整等しながら、ゆっくり休憩します。

生駒山への道10:00 展望台から上へ延びるだらだら坂を歩いて、10:32 早くも休憩。この後もほぼ30分おきに休憩タイムとなります。道自体はそう大変ではありませんが、なにしろ分岐が多い!小刻みに右に行ったり左に行ったり標識に従って歩きます。恐らくどの道を通っても最終的には生駒山には出られるのでしょうが、い、一体何本道があるんやろ!?

更に樹林帯の広い道を快適に進みます。大きな山茶花の木の下には、ピンク色の花びらが敷き詰められ、冬枯れの森の中でそこだけがふんわりピンク色に染まっています。

段々と、日陰の部分に残る雪が目立ち始めてきました。11:05 山頂まで0.8Kmと書かれた標識の所で、再び休憩。ここからはますます雪が多くなってきます。これがまた凍っているのが難儀なんですわぁ。軽アイゼンを持って来たという用意の良いメンバーも居ましたが、さすがに生駒山でアイ生駒山三角点ゼンは要らんやろ〜と思っていたメンバーの前に立ちはだかる最後の坂。山頂への最後の登りは日陰どころか全面的に雪に覆われ、さらに全面的に凍っていて滑ること。一応手すり代わりのようにロープが張られていますが、所詮ロープはロープ。階段状になっている道を慎重に上って行きます。生駒山、あなどれず。

この坂を上り切ったら、11:30 生駒山の山頂遊園地に到着です。冬場は動かない乗り物の間を通り、園内電車の乗り場にある三角点へご挨拶。こちらもすっかり一面の雪です。乗り物施設のメンテナンスで結構人や車は出入りしていますが、やはり動かない遊園地は少し寂しい風景です。

その代わり闊歩しているのが野良猫たち。ハイカーの姿を見るとお暗峠弁当のお裾分けをもらえると知っているのか、トイレを探して歩く我々の後を付いて回ります。たまたま道に落ちていたおにぎりになんかには、目もくれません。ハイカーさん達からもっと美味しいものをもらっているんでしょうねぇ。どのおネコさまもしっかり栄養が行き届いているようです。遊園地内のトイレはどこも閉まっていて、唯一開いているケーブル乗り場の下のトイレを借りたら、11:45 お昼ごはん会場のなるかわ園地に向けて出発です。

さっきの凍りついた雪の坂道を下るのは恐いので、「なるかわ園地近道」と書かれた標識に従ってもう一つの道を行きます。20分程歩くと信貴生駒スカイラインにぶつかりますが、しばらく行くとガードレールの向こうに山道が見えてきます。ここを下って行きますが、今度は雪や霜柱が融けてグチャグチャの泥道。これまた滑る、滑る。靴底にしっかり泥が付き、心なしか重たくなったような・・。再びスカイラインに出てまたまとん汁作りた山道に入り、暗い竹やぶの道を通ると、12:30 暗峠に出て来ました。

ここは2年前にも訪れた場所ですが、ここからなるかわ園地に行くには、確かかなり急な坂道を上がらなければならなかったはず。態勢を整える為にもちょっと休憩しましょう。覚悟を決めたらあの傾斜に挑みます。お腹も空いてきてエネルギー不足の身体を何とか持ち上げて、12:40 なるかわ園地にようやく着きました。さぁ、とん汁で温まりましょう!

新年会で決めた分担どおり、それぞれ食材を持ち寄ってとん汁作りの始まりです。

とん汁完成先ずは香りとコクを出す為に材料をゴマ油で炒めます。そこにやはり担いできたお湯を入れしばらく煮込みます。元々茹でて持って来ている具材ばかりですから、沸騰してきたらここでヒミツのだしとお味噌を投入。とにかくじっとしていると寒いので、早く熱いものが頂きたく、大騒ぎの上に大慌てでまるで戦場のようです。

持って来たお味噌を全部使い切って出来たとん汁は、コッヘル鍋3つ分。最後に胡椒入りの七味をふって、さぁ、いっただきま〜す!ハフハフ、旨い!熱いとん汁が、冷えた五臓六腑にしみわたります。お代わり、何杯でもありまっせ。

  

鳴川峠身体の中は温まってきたものの、陽が翳るとぐっと冷え込みお箸を持つ指もかじかんで来ます。そろそろ動かないとせっかく温まった身体が又冷えてしまいそう。お鍋に残った最後のとん汁をお腹に納めたら、調理道具を片付けてっと。ありゃ、コンロが地面に引っ付いて取れない。よ〜く見ると、こぼれたお湯が既に凍り付いています。寒いはずやわ。

14:00 お風呂に向けて出発です。14:20 鳴川峠に到着。約束があるとかで反対側の瓢箪山駅へ下りるメンバーと別れ、スカイラインの下をくぐって千光寺へと下りて行きます。

こちらは雪の名残も無く、樹林帯の中、落ち葉が敷き詰められた広い道を歩きます。前回は途中の分岐から行者道へ入千光寺りましたが、今日は「さいみち」と書かれた方の道を辿ります。行者道は千光寺の裏手に出ましたが、さいみちはお寺の脇から山門前に出てきます。15:00 千光寺の駐車場でトイレ休憩です。

トイレの脇には水量豊富な山の水が流れ、ここで靴の泥を落とします。靴が軽くなった所で、元山上口駅までの2.6kmをもう一歩き。前回はどこをどう間違ったか、駅までずぅ〜っと車道歩きでしたが、今回はちゃんと山道を歩きます。

清滝磨崖仏群を眺めたり、田畑が広がる里の風景を楽しんだりしながら歩くこと40分余り。16:00 元山上口駅に着きました。後はお風呂に入るばかり。前回も行った平群温泉に入れば、冷えた身体がジ〜ンとあったまります。

「山で作ろう企画」(←と勝手に命名)第1弾のとん汁は大成功!次はぜんざいだ!すき焼きだ!と調子にのるやまゆ会でした。

 

 今日のお時間
9:16 枚岡駅− 9:50 額田山展望台 10:00−(休憩2回)−11:30 生駒山 11:45−12:30 暗峠 −12:40 なるかわ園地 14:00 −14:20 鳴川峠 −15:00 千光寺 −16:00 元山上口駅

 今日のお風呂    大和平群温泉 「かんぽの宿 大和平群」 510円
          泉質: 単純温泉(低張性・弱アルカリ性)
          効能: 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺 等


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