雨模様の
蓬莱山・権現山

比良のロープウェイが廃止されてから、何となく足が遠のいていた比良山脈。振り返ってみればなんと昨年5月のリトル比良以来、約1年ぶりの比良の山です。といっても、今回もまたロープウェイ利用なんですけどね。びわ湖バレイのロープウェイが新型になったということで、本日はそのお試し企画です。

8:50 JR志賀駅について改札前で荷物の整理をしていると、バス停を偵察に行ったリーダーにより、予定していた9:05発のバスは土曜日運休らしいとの一報が入ります。えぇ〜!とみんなでバス停へ。すると確かに「土休 9:05」とあるじゃないですか。こりゃ、タクシーを呼ばなぁと焦る総務の横で、じぃ〜っと時刻表を見ていた1名が、「これ、びわ湖新型ロープウェイ土休日時刻表って書いてあるから、土曜日はあるんちゃう?」と冷静に判断。よく見ると「土休日時刻表」の下に小さく「夏休みは毎日運行」とあります。どうも、土休の休は休みの休ではなく、休日の休で、つまり、土曜日・休日運行という意味らしい。あ"〜、まぎらわしい!

一瞬焦りまくりの総務さんも、時間通りにやって来たバスを見てようやくホっと胸をなでおろしたのであります。貸切状態のバスに乗り一路ロープウェイ乗り場へ。閑散とした乗り場から新型ロープウェイに乗り込むのは我々やまゆ会のみで、これまた貸切状態です。もしかしたら山も貸切りちゃう?と楽しい会話をしながら、121人乗りのすばらしく大きなロープウェイからの眺めを堪能します。う〜ん、それにしてもこんな大型ロープウェイにする程、びわ湖バレイって人が来るのかいな・・とち蓬莱山山頂ょっと心配になります。

バスもロープウェイも貸切り状態でサクサクと進んだお蔭で、9:40 山頂駅着 と同時に打見山山頂に到着。トイレを済ませたらスキー場を通って本日の最高地点、蓬莱山へと向かいましょう。いつもの事ながらゲレンデというのは見た目より斜度があり、広いのを幸いに右へ左へとジグザグに歩いて上がります。途中からゲレンデ横のアスレチックコース?を通り再びゲレンデに合流して、10:00 リフト終点のすぐ後ろ、蓬莱山山頂に到着です。今日は午後から雨という予報でしたが、既に雲行きは怪しくなってきました。後は下るのみ、写真を撮ったらさっさと出発しましょう。 

20分ほど下って、小女郎峠から小女郎ヶ池への道に入ります。5分ほどで着いた小女郎ヶ池は湖面が風でざわめき、今にも雨が降りそうな鈍色の雲の下、何か出てきても不思小女郎ヶ池議ではない雰囲気です。予定ではここで昼食ですが、まだ10時半。もう少し先でお昼にしましょう。池にまつわる民話が書かれた案内板を見たりしてしばし休憩したら、小女郎峠に戻ります。

10:50 とうとう雨がポツポツと落ちてきました。峠で傘などを取り出したら先に進みます。稜線の道は横から下から風が吹き上げ、傘がさしにくい!お天気なら琵琶湖をのぞみながらの気持ち良い道なのでしょうが、今日は景色は見えなくても良いから、早く風のない場所に行きたいところです。

緩いアップダウンを繰り返し、そろそろ飽きた11:15 ピークらしき場所に着きました。すわ権現山か?と喜んだのもつかの間、「まだでしょ・・」とあっさり否定されてガックリ。よく見れば権現山「ホッケ山」という標識が虚しく風に揺れています。ホッケ山を通り越して、11:25 ちょっと一休みしますが、雨がますますひどくなって来ました。ほんとに良い道なんやけど、このお天気じゃねぇ。あ〜、もったいない。

樹林帯に入り、琵琶湖は見えなくなりましたが雨風はしのげてほっとします。11:50 待望の権現山に到着です。山頂のちょっと手前で先頭が野ウサギを発見。「あっ、ウサギや」という言葉とともにウサギさんは藪の中へ消えてしまいます。後続は藪の中をいくら目で追ってももう見つからず、残念。丁度お昼時ですが、相変わらずの雨なので、どこか濡れない場所を探しましょう。栗原へ向かう道はかなり急。雨で滑らないように注意して下ります。

下山で休憩中12:00 急坂が一段落した所でちょっと休憩です。なかなか食事にお誂え向きの場所が見つかりません。12:18 道の途中ですが、雨も小止みになってきたので、この間にとりあえずお昼にしましょう。 丁度木々も枝を広げ、傘代わりになってくれてます。立って食べる事も覚悟していたので、お湯も沸かせるとはラッキー。温かいカップ麺や飲み物で体を冷やさないようにします。

再び雨が強くなってきました。早々に昼食を終え、12:45 出発です。きれいに手入れさえた杉の植林帯の中をシグザグに下りていくと、沢の音が近くに聞こえ小川のほとりに出てきます。13:20 「権現山まで80分」の標識がぶら下がっている場所で、一息入れましょう。

下山口・自然の庭園毎度の事ながら、休憩した地点のちょっと先が山頂だったり、見晴らしの良い場所だったり、或いは下山口だったりするのがやまゆ会のお約束なのですが、今回もやりました。休憩を終え歩き出してものの5分、13:30 林道の終点です。道が二手に分かれますが、その間に挟まれた中州跡のような場所は、小川のほとりに薄紫の藤、朱が鮮やかな紅ウツギ、ヤマボウシの白が加わりまるで桃源郷のよう。でも、ここからは退屈な車道歩き。舗装された道を登山靴で延々と歩くのは、けっこう足に堪えます。

14:05 栗原の何やら宗教団体と思しき建物の近くに東屋があるので、ここで雨具を片付けましょう。ついでにタクシーを呼んでJR 和邇駅へ。湖西線沿線には駅近くにお風呂がないので、一路京都まで行っていつもの駅前温泉へ向かいます。

展望の良いコースだけに雨模様は残念でしたが、その分小女郎ヶ池や最後に現れた桃源郷は、雨に霞んで幽玄の雰囲気。たまにはこういうしっとりした山歩きも良いものです。

 

 今日のお時間
9:40 びわ湖バレイ(打見山) − 10:00 蓬莱山 10:10 −10:40 小女郎ヶ池 10:50 −11:15 ホッケ山 −11:50 権現山 −12:20 (昼食) 12:45 −13:30 林道終点 −14:10 栗原

 今日のお風呂    京都タワー大浴場  750円
        泉質: H2O (地下水)
        効能: ゆったり・さっぱり


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