河津城跡、竹田城跡に続く、お城シリーズ第3弾となりました本日は、意外にも初めての彦根城と、その彦根城を見下ろす山城、佐和山城跡を歩きます。国宝彦根城は、ひこにゃんと共に誰もが知るお城ですが、佐和山城はあまり馴染みがないかも知れません。東京行きの新幹線に乗ると米原の少し手前で山腹に「佐和山城跡」と書かれた大きな看板が見えますが、それがココです。、あぁ~、アレか・・と思い当たる方もいるのではないでしょうか。
佐和山城は鎌倉時代に築城され、その後浅井家の小谷城の支城となったり、秀吉の時代には石田三成の居城となったりと変遷を繰り返し、最後は徳川四天王の一人、井伊直政が入りますが結局井伊家は彦根城を造ってそちらに移ってしまうので、最終的に廃城となってしまいます。ただ、関わった人たちが歴史上有名な方々ばかりなので、廃城とはいえ由緒ある城跡と言えますね。
10:00 彦根駅に集合して、先ずは佐和山城跡へ。佐和山へは龍潭寺から入る道と、龍潭寺とは反対方向の車道脇から入る道がありますが、今日は龍潭寺側から上がって反対側に下りるコースにします。彦根駅の改札を出ると、←彦根城・佐和山城→と大きく表示されているので、佐和山城跡の表示がある東口から出ます。
駅前のロータリー沿いに歩くと、←佐和山城跡の標識があるので、表示に従って行くと今度は車道にぶつかり、横断歩道手前にまたまた←佐和山城跡の表示が。こんな感じで要所要所に表示があるのでサクサクと歩けます。が、陸橋下の踏切手前で道が数本に分かれちょっと迷います。最後に見た標識に「踏切を渡る」とありましたが、渡った先は行き止まりのようやし。
丁度近くの車から下りて来られた方が居るのでお聞きすると、踏切を渡ったら右手の川沿いの細い道を歩けば龍潭寺に出るそうで、あそこに表示もありますよと指さした先には、駐車禁止の標識の上。今まで低い位置にあったので全く気づきませんでした。急に上に書かないでよぉ~と言いつつ、踏切を渡って細い道を行きます。因みにこの踏切は近江鉄道で、川の向こうにはJRが走っています。
川沿いをしばらく歩くと、桜が満開の広い公園に出て来ました。東山公園とあり、桜に囲まれた広場でサッカー教室が開かれています。なかなか良い環境ですなぁ。ベンチがあるので、こちらもお花見がてらトイレ休憩です。背後に広いお寺と思しき敷地が広がるようですが、のちにここは井伊家の菩提寺、清涼寺と分かります。
ゆっくり休憩できたので、先に進みましょう。更に川沿いを行くと、道が広くなり右手に清涼寺の立派な正門が現れます。その前を通り過ぎてしばらく行くと突き当りが龍潭寺の入口です。龍潭寺も井伊家の菩提寺ですが、清涼寺より古くからあり、大河ドラマ「おんな城主直虎」でも出て来ましたね。直虎のお墓もここにあるそうです。
では、龍潭寺に入ります。山門には佐和山城跡への入口の案内図が貼ってありました。案内に従って敷地の奥にある墓地の中を通っていくと、徐々に山道へと入って行きます。最初はそれなりの急坂ですが、西の丸→の標識が出てくると城跡をぐるりと囲む道に出るのか、道は平坦になり順路→の標識が出てくるので、これに沿って歩いて行きます。西の丸跡の案内図から歩くこと約10分、佐和山山頂に到着です。
眼下には彦根城と、それを取り囲む街並み、遠くには琵琶湖が広がります。琵琶湖側はあいにく先客ありなので、反対側でお弁当タイムにしましょう。いつものカップ麺におにぎり、パンなどを合わせ、最後に食後のコーヒーを頂いたら、今見下ろしているあの彦根城へ向かいます。
来た道とは反対側、南口降り口の表示に従って下って行きます。一部急な所もありますが、ほぼなだらかな森の小径といった感じの気持ち良い道です。国道に通じる出口には、猿の出没注意の看板がありました。国道を挟んだお向かいには何やら怪しげな建物群があります。後で調べると、「佐和山遊園」といって、地元の名士が石田三成パークを目指して復元した佐和山城や山門らしいのですが、どうも経済的に力尽きてそのまま放置状態になっている、その筋のマニアにはそこそこ有名な廃墟遊園地なそうな。この廃墟、けっこう目立ちます。
国道は交通量が多く危ないので、途中から住宅街を抜けて、往きに渡った近江鉄道の踏切まで戻って来ました。後は駅まで来た道を戻り、駅を越えて西口から彦根城へ行きましょう。駅から延びる広い通り、駅前お城通りの奥にはど~んと彦根城が建っています。お城通りを真っ直ぐ行くと突き当りは護国神社。神社前を左折してお濠沿いを天守閣目指して歩きます。まだ桜が満開状態なので、お城の石垣からお濠に桜の枝が延びるという、絵に描いたような風景が堪能できます。
入場料、お一人様800円を払って佐和口門から入ります。途中、何やら人だかりがしているので、なんやろうと見ると。人だかりの向こうから「ひこにゃんの登場ですぅ!」というアナウンスが聞こえます。かの名高いひこにゃんを一目見ようと集まっている人だかりなのですねぇ。ひこにゃん、1日に数回お城のどこかに出没するようで、彦根城のHPでそのスケジュールが確認できるそうです。
おじさん、おばさんはひこにゃんより天守閣。数ある櫓や階段を登り詰めて、ようやく天守閣前に辿り着きました。入口には長い行列ですがせっかく来たので並びましょう。長いわりにはサクサク進んで20分もしない内に天守閣内に入れます。ただ、階段が急!ほぼ垂直のハシゴ状態ですが、老若男女せっせとよじ登るように上がって行きます。昔の武士の方々は甲冑着てこの階段を上り下りしてたのでしょうか・・。絶対何人か落ちてるでしょ~。
前の人のお尻に頭が着くようにして、ようやく最上階にやって来ました。小さな窓から琵琶湖方面が良く見えます。見ながら気づいたのが、彦根の町はお城から琵琶湖の間に高いビルがない・・。駅周辺にはホテルや市役所などがありますが、お城から先は高い建築物がなく琵琶湖まで視界を遮るものがありません。あえてそういう街づくりをしているのでしたら、さすがでございます。
最大斜度65度もある階段を慎重に下り、下で待っていた1名、そしてお城の外で待っていた1名と合流して、下屋敷の庭園として造られた玄宮園に回ります。と思ったら、男性陣は花より団子ならぬ、庭よりビール。屋台が並ぶ広場でビール待機するそうです。では、女性陣だけでお庭めぐりです。中心に池が配され、池越しに見る天守閣が絵葉書のようで、ちゃんと撮影スポットも案内されています。それでは、仰せに従って1枚撮ってみましょう。確かに構図的にはなかなか良いようです。
玄宮園をゆっくり拝見し、ビール待機の男性陣とも合流したら駅に戻ります。さて、恒例の今日の反省会はどこでしようかと話していると、1人がお城通りの途中で良さげな店があったというので、そのお店の前まで行ってみます。なるほど、大衆酒場の雰囲気でお値段もリーズナブルのようです。入ってみると、ちょっと昭和の酒場の雰囲気で落ち着きます。メニューも昭和生まれには馴染みのあるラインアップで、しかも安くて美味しく大正解。それにしても、ちょっと前を通り過ぎただけなのに、目ざとくお店を物色してたとは! いくつになっても酒好きの鋭い嗅覚、あっぱれです。
本日のお時間
彦根駅東口 10:05 -10:20 東山公園 10:30 -10:40 龍潭寺 -11:10 佐和山山頂 12:20 -12:40 南下山口 -13:10 彦根駅
-13:30 彦根城 -15:00 玄宮園
本日の反省会 丸又食堂 旭町スタンド