本日、当初は秋の特別例会として長浜に泊まり小谷山へ行く予定でしたが、なぜかこの週末だけ長浜のお宿が一杯。長浜どころか彦根や近江八幡まで範囲を広げても、なかなか6名の宿泊先が見つからず、小谷山を断念。代わりに浮上したのがここ、比叡山です。何といってもケーブルで上れて下りれるのが有難い。泊まりが出来るメンバーも減ってしまったので、今回は通常の例会に変更。特別例会はまた雪の温泉にでも行きましょう。
それでは、前回の六甲に続き比叡山楽ちん旅の始まりです。山上でのお泊りが前提だったので、今日はケーブルで上がって山上めぐりをしたら、そのまま解散というコースです。ケーブルは滋賀側からの方が便利なので、10:00 JRの比叡坂本駅に集合します。ケーブル駅まで歩くと20分弱ですが、丁度10:08にケーブル行きのバスが出るのでこれに乗りましょう。何せ今日は楽ちん旅なので・・。
10:15 ケーブル坂本駅に到着。先日の六甲と同じくかなりの行列です。1人がチケットを買いに行っている間に、他のメンバーは行列に並んでおきます。昭和2年開業のこのケーブル、車両は新しいものになっていますが、駅舎は開業以来のままで国の登録有形文化財に指定されているほどのヴィンテージ建築物です。更に全長2025mは日本一の長さだそうで、所要時間11分で山上駅に到着します。因みに山上のケーブル延暦寺駅も昭和2年開業のままで、こちらも登録有形文化財になっております。
10:55 ケーブル延暦寺駅に到着。既に眼下には琵琶湖を擁した坂本の街並みが素晴らしく広がります。地図が配られ今日のルートを確認したら、出発です。比叡山は滋賀と京都の県境の山ですが、滋賀側には東海自然歩道、京都側には京都トレイルが入り組んでいます。また延暦寺も広大で東塔、西塔、横川の3エリアにまたがり、このそれぞれのトレイルが離れたり合流したりしながら山上めぐりが楽しめます。
先ずは延暦寺駅のある東塔の中枢、根本中堂に向かいましょう。休憩所やお茶屋さん、お土産屋さんがあり大いに賑わっていますが、肝心の根本中堂は平成28年からの大改修工事でシートがかかり全く見えません。10年をかけての大改修なので、このシートが外れるのは来年になりますね。その時はさぞ盛大なお披露目になることでしょう。
見えないものは仕方ないので、次は阿弥陀堂を抜けて西塔の釈迦堂へ向かいましょう。途中、鐘楼の傍を通りますが、どうも無料で撞き放題のようで、けっこうな行列です。その先阿弥陀堂までは東海自然歩道ですが、ドライブウェイに出たところで京都トレイルに合流します。
西塔の釈迦堂へは、一旦ドライブウェイを渡り急な階段を下って行きます。11:55 下った先が浄土院できれいに白砂が掃き清められたお庭を拝見します。浄土院の中から先ほどの階段を見ると、両脇に紅葉がかかり絵にかいたような秋の風景です。惜しむらくは紅葉が終わりかけで茶色が多いところでしょうか。紅葉が盛りの時はさぞ見事だったでしょうね。
浄土院を出て釈迦堂へ向かいます。もう少し早ければ美しい景色だったろう広場を横目に見ながら歩き、にない堂の渡り廊下の下をくぐると、12:15 釈迦堂に到着です。延暦寺の中でも最古の建築物でこちらも国の重要文化財に指定されているとか。さすがに延暦寺ともなると文化財だらけです。12時を大分回りました。お弁当はつつじヶ丘で食べる予定なので、来た道を戻ります。
12:40 先ほど通った京都トレイルとの合流点まで戻ってきたら、叡山ケーブル方面へ向かいます。広く歩きやすい平らな道を30分ほど歩くと、13:15 つつじヶ丘に到着です。すっかり葉が落ちているので最初は気付きませんでしたが、よく見ると周囲はコミツバツツジ系のツツジがいっぱい。「つつじヶ丘」の名前も納得です。5月頃に来たらこれまた見事な景色なのでしょう。
ベンチが並ぶ広場でお弁当タイムです。眼下には京都側の街並みが広がります。今日は残念ながらあまりスッキリとしたお天気ではありませんが、それでもこの眺めを楽しみながら、まったりと1時間ほどお昼ご飯です。最後にいつもの熱いコーヒーを頂いたら、14:10 今日はここで解散。せっかくだから「やはり比叡山で泊まりたい組」や、「本日は帰ります組」がそれぞれ、山頂バス停や叡山ケーブル駅へ向かって出発です。
二転三転した比叡山ですが、ケーブルで上がって平らな山上の道を歩き、眺めの良い場所でお弁当を食べてまたケーブルで下りるという理想的な山であることを再発見。比叡山を歩くのは実に20年ぶりだったのですが、これからは度々訪れるかも知れませんね。
本日のお時間
ケーブル延暦寺駅 10:55 -11:15 根本中堂 -11:20 阿弥陀堂 -11:55 浄土院 -12:15 釈迦堂 -13:15 つつじヶ丘
本日のお風呂 なし