
新年第1回目の例会は、ケーブルで比叡山に上がり八瀬へ下りる「山下りの会MUSUBU」です。まずは比叡山坂本にある日吉大社で、今年の山行きの安全祈願をして、今年のスタートを切りましょう。最初の鳥居をくぐってお払いをして頂く社殿に向かう途中、神のお遣い(山王神使)である神猿(まさる)の小さな家があります。2重の金網の向こうに、まだ子供のような小さいお猿さんが2匹、寒そうにりんごをほおばっています。さすがの神のお遣いも、下界の寒さは堪えるのか、身を小さく縮め、冷たい地面になるべく触れない様足指を丸め、移動するにも丸まったまま足をスリスリ。神とも思えないその姿に、畏れ多い事ながら、ついつい爆笑させて頂きます。
「早うおウチに入り・・」と声をかけて、奥の社殿へ。由緒ある日吉大社で厳粛な雰囲気の中、お払いを受けてお下がりのお
札を頂き、その後お神酒を注いで頂くのですが、清酒と濁り酒のどちらが良いですかの問いに、ついつい出る言葉は「どちらでも、なみなみと・・」。まったく人間の欲は果てしない・・。
その隣にある願い串に膝の不調で入院中のリーダーの回復をお願いして、日吉大社を後にケーブル坂本駅へ向かいます。30分毎の運行で出発待ちをしていると、本日のリーダーの携帯が鳴り、入院中のリーダーがこれから退院されるとの報告が!え〜っ、お願い事を書いたのはたった10分程前ですよ。こりゃまぁ、なんと速攻のご利益だこと!!よっぽど私達の行いが良いのね〜と自画自賛しながら、10:00 ケーブルで延暦寺駅へ上がります。
駅を出たら車道を通って根本中堂へ。ケーブルから見る山肌にもうっすらと雪がかぶっていましたが、山上は1〜2a程の積雪があるようで、午前中のアスファルト道は所々凍っています。比叡山は本来入山料が要るのですが、山中に東海自然歩道があるので、お参りではなく自然歩道を通って京都側へ出る旨を伝えると、入山料なしで通過できます。
根本中堂までは広い車道歩きで雪もあまりないのですが、ここから西塔へは車道もなく石の階段は残った雪が凍り、非常に滑り易い。ここで転んで頭でも打ってはあまりにも悲し過ぎるので、恐々と慎重に階段を降ります。階段を下りきると目の前には重要文化財である比叡山内最古の建造物、釈迦堂が堂々とその屋根を張っています。
11:00 おっかなびっくり階段を下りて根本中堂に到着です。ここは、一昨年の6月に京都側の横高山から峰道を通って下りて来た事がありますが、薄雪をまとった中に佇む姿は、初夏の明るさとは違った静かな雰囲気を醸し出しています。
本日は八瀬下山口で新年会をするので、昼食の時間は取りません。ちょっとここで休憩して何かお腹に入れておきましょう。バナナやらパンやら口に放り込んで、11:10 次の目的地、青龍寺へ向かいます。今日はこのままずっと下り道ですから楽なハイキング・・と思いきや、何と道は上って行くではないですか!おまけに丸太の階段まで出てきて、誰や〜「山下りの会」なんて言うたんは〜。ようやく道が平坦になって来たと思ったら今度は急坂を下ります。石の階段の両脇にスロープが設置されてますが、これは何の為のスロープなんでしょう・・?車で上
がる時に使うのでしょうか?それにしてもこの傾斜は四駆でも青息吐息のはず。脱輪しようものなら確実に滑り落ちそうな斜度ですが、何故かついているスロープ。不思議です。
坂を下ると青龍時のこじんまりとした門が迎えてくれます。笹の葉と松の葉、それに梅の枝が門松代わりに飾られて素朴な佇まいです。
ご自由にどうぞという扉を開けると中から、女性の住職さんが出てこられて、ケーブル駅近くで発見したというつつじの古木の写真を見せてくれます。昔のお堂の跡地でボランティアの方々と1年掛りで笹や竹を取り払ってたら、恐らく戦前に植えられたと思われるつつじの大木が現れ、見事に花を咲かせて居たそうな。
見せて頂いた写真は、濃いピンク色のつつじがまさに百花繚乱と咲き誇り、これは確かに見る価値ありです。子供の様に一生懸命話してくださる住職さんにお礼を言って、門の外で一休みしたら八瀬へと下りましょう。ここからは「黒谷越え」という立派な名前のルートなのですが、住職さん曰くあまり面白みがないので「ヘッポコ谷」とも呼ばれているそうな。12:00 そのヘッポコ谷に入ると、ここもまた結構な斜面を下ります。今日はリーダーに加え、すこぶる調子が良いという下りのスペシャリストのツートップで、スピードがいつにも増して早い早い。雪と枯葉が織りなす冬枯れ色の絨毯のような山道を、飛ぶように歩くこと45分。八瀬登山口のバス停に出て来ます。
新年会をするかまぶろ温泉は、壬申の乱の大海人皇子が背中に受けた矢傷をここで癒したという、由緒ある蒸し風呂です。八瀬の地名も、矢が背中に刺さった→矢背→八瀬となったそうですが、う〜ん、ほんまかな〜。半信半疑ながら入ったかまぶろは、冷えた身体を中からじんわりと温めてくれて、久しぶりの歩きで腰が重かったメンバーもてきめんに軽くなり、その効用は確かにほんまもんです。
今年もこの調子で、自然や温泉を楽しみつつ、日本の豊かな四季を味わって、山を歩いて行きましょう。