
お久しぶりシリーズも佳境に入ってまいりました。本日の旗振山は、な・な・なんと!20年ぶりとなります。お久しぶり期間最長です!六甲全山縦走路も西は菊水山から最高峰までと、なぜか高取山は何度も歩いていますが、そのスタート地点である鉢伏山から鉄拐山は2002年1月以来という、久しぶり過ぎるのもたいがいにせいよというくらいの、ご無沙汰です。
20年前の記録を見ると、須磨浦公園を出発し、旗振山から須磨アルプスを通って高取山までガッツリ歩いてますなぁ。もうこんな体力はありまへん。今日は、鉄拐山まで行ったら戻って来て、須磨浦公園で海を眺めながら美食を楽しむというまったり山歩きです。9:45 山陽電鉄 須磨浦公園駅に集合ですが、毎回迷い人がでる魔の高速神戸駅。昨今、各電鉄会社の統合で色々な線が乗り入れているため、乗換がとても分かりにくいのです。しかし、一番の問題は線路はあれど車両がない「神戸高速鉄道」。大阪方面からのメンバーには、JR、阪急、阪神、山電、神戸高速が入り乱れる神戸駅は鬼門になっているようです。
9:55 無事全員集合したら、先ずは鉢伏山へ上がりましょう。駅の正面には瀬戸内海が広がり、つまり海抜0メートルからの出発です。ロープウェイ駅の前を通ると、車道と「ちかみち」と標識のある階段道に分かれます。車道にも歩道があり、見たところ坂も緩やかで何より眺めが良さそうですが、車道はイヤやわぁという事で、階段道を選びます。5分程上がると、遊具が置かれた公園があり、ここを抜けると鉢伏山・旗振山・全山縦走路入口の標識から更に階段が続きます。
20年前の記憶とは言えこんなに階段が多かったけ?と思いながら、上り続けます。途中でちょっと水分補給。いつもの事で、実はこの先ちょっと歩いたら山頂だったりしてなどと笑いながら話していたら・・・ 5分もしない内に
10:35 展望台に到着です。着いた着いた!と喜びますが、ここはだたの展望台で、鉢伏山はまだ先です(20年前もここでぬか喜びした実績あり、成長してまへん)。見れば行く手にはさらに階段が続きますが、東屋もあるし、せっかくやから休憩しましょ・・とここでも一息つきます。展望台とはなっていますが、樹々が育ちすぎてあまり見通しは良くありません。
ほな、行きまひょかとザックを背負い、階段を進みます。10分程でロープウェイの山上駅に着きました。やれやれ、ようやっと着いたと思いましたが、チッチッチ、ここも山頂ではないんですよ。鉢伏山の山頂はここから更に階段を上がった先にあります。ほんまに階段だらけやなぁ。ここで力尽きた人には、カーレーターという不思議な乗り物もありますよ。旗振山へは鉢伏山へ寄らずにこのまま行けるので、今日はもう階段はええわ‥という事で鉢伏山の山頂は割愛です。
10:50 鉢伏山への道と分けて、旗振山へ向かいます。久し振りの平らな道を進み、最後に少し階段状の坂を上がれば、11:00 旗振山に到着です。旗振茶屋の横からは眼下に淡路島や明石大橋の景色がワイドに広がります。ここから鉄拐山までは往復でゆっくり歩いても1時間弱のはずですが、階段歩きでお疲れの男性陣2名はここで待機との事。それなら女性陣だけで、ちゃっちゃと行って来ましょう。
鉄拐山は旗振山より低いので、当然ながら最初は下りです。よく考えたら、帰りは上りになるんや、いや、どないしよ。でももう歩き出してしまったのでとりあえず下りましょう。ようやく平らになったなぁと思ったら、縦走路と分けて鉄拐山→の標識から上りになります。よっこいしょと上って5分、行く手がぽっかりと開けて山頂が見えて来ました。11:25 鉄拐山に到着です。山頂からは高倉台でしょうか、住宅街が見渡せます。山頂の標識で写真を撮ったら、男性陣の待つ旗振山へ戻りましょう。
鉄拐山への登り口まで下ってしばらく歩くと、先ほど下った丸太の階段が待っています。いやぁ、堪えるわぁなどと言いながらも、しっかり道脇のお花などを観察しながら上って行きます。11:45 旗振茶屋に戻って来ました。お待ちの男性陣は優雅にテラスでくつろいでおられます。聞けば既に麦のジュースもお腹に入っているとか。良い休日を過ごされてますね。因みにこの山頂はかつて摂津の国と播磨の国との国境でした。摂津国って領域が広かったんですねぇ。この辺りは、大体幕末から明治にかけて兵庫県に組み込まれたようです。それでは、皆さん揃ったところで下りましょう。
1時間かけて登ってきた階段を、30分くらいで下りてしまいます。朝通ってきた公園の手前で折れて、今日のランチ会場へ向かいます。このホテルは昭和13年に神戸市の迎賓施設として建てられたのだとか。スイスの山荘をモデルとしてるそうですが、白壁にこげ茶の太い木製の窓枠が映えて、古い英国のチューダー様式の趣きもあります。窓際の席で、海を眺めながら美味しいランチをいただきま~す!食後ちょっとロビーから階段を上がって中を案内してもらいますが、階段の手すりの細工や調度品も上品なクラシックホテルの佇まい。いつかお食事だけでなくお泊りもしてみたいですね。
新緑の森で気持ち良い尾根歩きをして、その1時間後には由緒ある洋館で海を眺めながらのランチ。海と山が近い神戸ならではの休日でした。

本日のお時間
須磨浦公園駅 9:55 -10:45 ロープウェイ山上駅 -11:00 旗振山 -11:25 鉄拐山 -11:45 旗振山 -12:25 須磨観光ハウス
本日のお風呂 なし