
本日は、前回行き着けず下見と終わってしまった、廃村八丁へ再度チャレンジです。楽チンチャーターバスで、予定より少し遅れ 7:40 JR茨木駅を出発。京都まで珍しくスムーズに流れ、8:30 出町柳駅前で京都集合組を拾って、北山へと向かいます。鞍馬寺あたりの道筋で、竹林の中にお猿を発見!山道で猿を見ると雨が降る・・と言われているのに、誰かが「あっ、サルよ」と言うと皆でえっ、どこどこ?全員で見てしまったら大雨やんか〜と思いつつも、つ
いつい指差す方を見てしまいます。あとで、「見なかったことにしよな〜」と、堅くお約束したのは言うまでもありません。
さて、バスは予定通り10:00 京都バス菅原バス停に到着。我がバスは菅原大橋を渡って、行ける所まで進みます。これ以上はバスが転回出来ないという所で下車。ダンノ峠への登山口に入ります。入ってすぐ、右:沢道、左:山道とありますが、今日はお天気も良いことですし水際が気持ち良さそうなので、沢道を歩きましょう。週半ばの寒冷前線による大雨の影響か水音も大きく、時折流れを渡りながらホトケ谷の沢沿いに登って行きます。
10:40 そろそろ休みたいよ〜の声に、水辺で休憩。なぜかこの会は、後もう少しで峠や山頂に出るという地点で、休憩するのが恒例になってるようです。休憩地点から15分程でダンノ峠に到着です。
このあたりから杉の植林帯を離れ、広葉樹の明るい森林歩きとなります。ダンノ峠からうねうねと緩い下りを歩いて15分、見覚えのあるサルノコシカケを腰あたりにつけたツガの大木が見えてきます。前回はここでお昼を食べたっけ。奥には八
丁平にあった小屋を移築した同志社大学自然環境研究室があります。
心なしか小さくなったように見えるツガの下でちょっと休憩をして、分岐から刑部谷の道標に従って進みます。この辺りの新緑の清々しさは、言葉になりません。周囲の空気すべてが明るいグリーンに染まっているようです。ただ、ホトケ谷の沢も水量が多く感じられましたが、このツガの足元も水溜りになっていて、実はこの先思わぬ水との悪戦苦闘が待っているのを、今はまだ誰も知り
ません。
分岐から少し上がって後は下って行くと、小さな滝が現れこれが刑部滝?と見とれていたらどうやら違うようです。沢に沿って歩く右手に、もう一回り大きなホンモノの刑部滝が白い線を描いて流れ落ちています。
前回迷った時もこの滝の瀬音は聞こえてたのですが、なかなか辿り着けず本日ようやくのご対面です。滝からは沢沿いに八丁へと向かいます。途中何度も川を渡るのですが、本来ならその上を辿って行けそうに並んでる飛び石がすべて、水の中。深さはそれほどではありませんが、足を滑らせれば足首まで
は完全に水没してしまいます。水の中から僅かに顔を覗かせている石の頂点を慎重に踏んで、渡ります。
どの石を踏むかの選択眼を要求され、うっかり見誤ってしまうとツルッ、ドボン。しかし、ここでリーダーのありがた〜い一言「一回落ちてしまえば、あとは怖いもの無し」 確かに濡れたくないな〜と恐々歩くと、オットットとバランスが崩れがちです。お天気も良いことですし、濡れたら濡れたで歩いている内に乾く、バスに戻れば替えもあるし、と開き直った方が、バシャバシャと確実に足を置けるようです。しかし、こういう時はダブルストックが便
利ですね。2本を支えにしてブランコのように飛び越すのはダブルでないと出来ないワザです。
12:00 ちょっと休憩して先に進みます。新緑を楽しんで上ばかり見ていてフト足元に目を落とすと、キャッ、動物の白骨が頭を登山道に向けて川沿いに横たわっています。頭の骨の形や背骨の長さから見て鹿のようです。雪に閉ざされた冬、食べるものが無く水を求めてここまで来て力尽きたのでしょうか。過酷な自然の一端を垣間見た感じです。大きな枝が川に張り出し、川面までもが萌黄色に染まっている、これぞ緑陰という場所を通り過ぎ、崩れかかった木橋を避けて、またもやジャボジャボと川を渡って、12:30 廃村八丁に到着です。
昼食の後はリーダー持参の久々、六甲のタルトを切り分け、これまた久々に16分割のタナカの登場です。甘いデザートを頂いた後は、八丁跡の散策です。小さな丸太橋を渡ると八幡宮の鳥居があり、階段途中の記念碑に八丁の由来が書かれています。八丁は古くは八丁山と呼ばれ、ここは八丁山2番地となっているようです。一緒に読んでいたメンバーの一人が「ふ〜ん、ちゃんと番地があるのか。番外地やないんやな」 明治9年に京都府より許可を得るとあり当時の村の代表者でしょうか、山本さん、本田さん他数名のお名前が記されています。
更に奥に進むとパトロール駐在所という看板がかかった作業小屋のような建物があり、崩れかかった部屋には炭袋が積
み上げられています。川沿いに住居跡を辿ると小さな墓地があり大正2年、明治39年という文字が八丁の歴史の深さを物語っています。明治33年には分教場も設けられていたそうですが、昭和8〜9年の豪雪で飢餓に直面、村を後にしてついに廃村になったとか。この季節だからこそ、鮮やかな新緑と心地良い沢音に「良い所ね〜」と言っている私達ですが、ここで厳しい冬を越すのは並大抵の苦労ではないのでしょう。往時を偲びながら、散策を終え記念写真を撮って、13:30 そろそろ引き上げましょう。
帰りは途中か
ら四郎五郎峠へ回るコースをとります。沢沿いの道もステキでしたが、ここまで来たら石楠花を見ないとね。沢から離れ山道へと上がると、待望の石楠花が現れます。
前回は石楠花の時期が終わった頃だったので、花の盛りはさぞかし華やかな山道だろうと想像していたのですが、期待に違わず色々なピンク色の石楠花が右に左にと現れます。その合間には森の主のような大きなトチの木でしょうか、太く大きな枝を張ってなかなか風格のある容姿です。
14:15 四郎五郎峠に到着。ちょっと休憩して下ると再び川音が聞こえてきます。川からつかず離れず歩くこと10分程で、あのツガの大木がある広場に戻ってきます。ここはこのまま通過してダンノ峠へ。帰りは登りになるのでちょっと時間がかかって25分でダンノ峠に到着です。
さぁ、あとは下るのみ、ワンピッチで帰りましょう。行きと同じく沢道を通って15:30、登山口に到着です。登り始めはあまり石楠花の花もなく、ちょっと早かったかな〜と惜しい気持ちもありましたが、その代わり鮮やかな新緑にこれだけでも来て良かった!と思ってたのが、四郎五郎峠付近の見事な石楠花。前回の屈辱を十分に果たせた本日の山行きでした。