茨木駅前で焼きたてのパンと、コーヒーの朝食をそれぞれ買い込んでうす曇りのなか、マイクロバスは予定時間に出発です。コーヒーのいい香りが車内に漂います。今日は、JR宝塚で3人、JR茨木で4人合流、この後JR山科で1人拾って、8人のメンバーで藤原岳を目指します。バスは順調に高速を走り、前回は駅前の渋滞でもたついた山科駅にも、予定より少し早く8:10に到着。おやっ、ここで乗車予定のK氏の姿が見えません。ロータリーをグルッと回って時間を見計らった頃に、来ました！来ました！おはようございま〜す！！
今回はHP編集者とカメラマンがお休みで、連絡を受けた会計より、それぞれピンチヒッターが指名されます。大丈夫やろか、このピンチヒッター2人？（編集者注：なんなら永久交代してもらってもOKです）なんて思っている内に、8:30 菩提寺SAで最初のトイレ休憩です。SAを出発し、左前方にうっすらと雪化粧をした伊吹山を見ながら、順調にバスは走ります。
長いトンネルを抜けると鈴鹿の山々が正面に見えてきました。神武神社鳥居の手前でバスを降りて、登山の準備です。リーダーの「今日は、7合目辺りからきつくなるので頑張りましょう」という言葉を受けて、10:00 気を引き締めて出発です。表登山道（大貝戸道）は、2合目からもう急坂の登りになり、『3合目』と植林帯の中に大きく書かれた道標を過ぎた頃、「暑い〜、ちょっと衣服調整したい！」の声。「もうちょっと、4合目で休憩の予定やから」という返事もなんのその、10:30 衣服調整のプチ休憩を強行。そこから登ること15分、丸太のある4合目にて本休憩です。水分補給に、それぞれのお気に入りのエネルギ
ー源を補給したら出発です。
樹林帯になり、裸木の梢からツーピピ・ツーピピと野鳥のさえずりが聞こえます。「なんて鳥かしら、きれいな声」「あらっ、馬酔木が咲いている」などと、ここから6合目辺りまでは歩きやすい道が続き、みなさんまだ余裕があります。そろそろきつい登りの7合目、黙々と歩き続け、11:40 8合目の広場に到着です。道の左奥に広がる雑木林には、ここ2〜3日の冷え込みで降った新雪が美しい。
ここは裏登山道との合流点で、休憩ポイント。ひとり遅れて登ってきたメンバーは体調が良くないらしく、ここでリタイア。「その辺を歩いて、みんなが下りてくるのを待ってます」とのこと。今日の
カメラマンなので、急遽カメラをリーダーにバトンタッチ、福寿草写してきて下さい！それじゃ、行って来まーす！
融けかけた雪でグシュグシュの道を慎重に歩きます。雪の中にはちらほらと、福寿草が可憐な花を咲かせています。でも〜、足元が悪くてゆっくり見てられません。
視界が開けた日当たりの良い9合目、この場所は福寿草の群落があちらこちらに見受けられ、大勢のカメラマンがレンズを向けています。カメラを託されたリーダーも良い写真が撮れたかしら？ 休憩なしで先へ、道は雪融け水でドロドロ・グチャグチャ、ぬかるんだ中に石灰質の石や岩が顔を出し滑り易いことこの上なしの難行苦行です。藤原岳山荘が見えてやれやれ・・。12:35 山荘着。ここでザックを置いて山頂を目指します。「ザックのお守をしています」と、ここでもう1人がリタイア。
山荘から少し南に下って左に折れると、今までとは様相が違うササヤブに囲まれた雪道。足元が悪いので思うように進めません。岩場が見えて、13:00 ようやく3度目にして藤原岳の山頂を踏みます。途中、1人減り2人減り、寂しく6人の集合写真を撮り終えて、360度の大パノラマを楽しみます。鈴鹿山系の雄大な展望が広がり、藤原山荘も小さく見えます。
お腹もペコペコ、藤原山荘に戻り昼食です。待ちかねたお留守番のメンバーが、「早よお湯沸かしてほしい、コーヒー飲みたい〜」 そうでしょう、じっと待っていると冷えますよね〜。でも、標高1060mの山荘に吹く風は心なしか春の暖かさを感じます。ここの福寿草は雪の中でまた一段と可愛らしいこと。
さぁ、下山は集中しないと、ひどいぬかるみの道です、すってんころり！シリモチをつかないように慎重に足を運びます。メンバーが待つ8合目に無事到着。待っている間に、ゆっくりと9合目まで登り福寿草を楽しんでたそうな。ここからは道もやや歩きやすくテンポ良く4合目まで下り、3:15 休憩です。3:50 神武神社に到着。みんなの靴は泥まみれ、このままではバスに乗れません。そこで神社の「手水舎の水」をお借りして、せっせと靴とストックの泥落とし。
なんとか綺麗にして、マイクロバスが待つ藤原岳登山口休憩所に来ると、なんということでしょう！『靴洗い場』と矢印があるじゃありませんか！知らなかったとはいえ、神さま、えらい大勢で境内をお騒がせ致しまして申し訳ないことです。少ないお賽銭ですが、どうかご勘弁を・・という訳で、逃げるように鳥居前を退散。4:10 温泉に向って出発です。
汗を流した後は、いつもより疲れた反動もあってか酔いが回るのが早い早い。宴会の盛り上がりも最高潮で、JR茨木に向け「山愉快」号はひた走ります。
今日のお時間
10:00 大貝戸道登山口− 10:45 4合目（休憩）− 11:40 8合目（休憩）− 12:35 藤原山荘− 13:00 藤原岳山頂− （以下昼食などなど色々あって）−15:50 登山口
今日のお風呂 阿下喜温泉 400円
泉質： アルカリ性単純泉
効能： 神経痛、筋肉痛、五十肩、関節痛 等
