今年も最後から2番目の山行きになってしまいました。12月最初の山行きはいつの頃からか、いつも六甲。六甲もあちこち行き尽くして、下山後に控える忘年会の事も考慮に入れたルートを探すのも大変です。最近はこれにお風呂もセットされるので実に世話役泣かせの12月の六甲です。それでもようやく見つけた大師道、ファミリーハイキング向けの道ということで、今日はゆっくり10:00に集合です。
集合場所を急遽変更した事もあり、また新神戸駅のヤヤこしい構造もあって、約1名が新神戸駅で遭難。救助に向かったメンバーが、合流したという連絡をして来たものの、合流地点から集合場所までものの5分もかからない筈なのに、待てど暮らせど帰って来ません。あわや、二次遭難か?という所でようやく二人がエレベーターより無事生還。待っている間にも、登山姿のグループや、幼稚園の遠足隊が続々と六甲に入って行きます。
お隣の子と手をつないで先生の後に続く幼稚園の皆さまですが、こ〜んなに小さな歩幅のくせに、意外と侮れないんですね、コヤツラは(失礼!)。気が付くと抜かれたりしてしまいます。
10:30 さぁ、おじさん・おばさん達も負けずに出発しましょう。
今回のコースで一番の難所は、布引の滝の上にある展望台までの階段です。駅から行ける手近なハイキングコースの割には、標高差がけっこうありそうですね。それにしてもさすが気軽に歩けるコースだけあって、ちょっとお散歩に・・的な人が多いこと。しっかり山歩きの格好をして15人で歩く我々は、少々目立つかしらん?。
10:40 布引の滝・雄滝の展望台でちょっと休憩。水量があまり多くなく、勇ましい名前の割には少々頼りなげな今日の雄滝です。反対側を振り返れば、さっき歩いてきた谷沿いには、弾けるような盛りは過ぎてしまいましたが、晩秋のしっとりと落ち着いた紅葉がまだ残っています。
布引の茶屋を通り抜けて展望台まで、まだまだ階段の道は続きます。徳光院からの道と合流した先の展望台からの眺めも良いのですが、今日はさっき休んだばかりなのでこのまま通過します。
更に進むと 11:10 目の前にど〜んとダムの石積み壁が見えて来ました。ダムマニアなら泣いて喜ぶ、五本松堰堤です。な〜んと、国の重要文化財でございます。一見普通の四角い石を積み上げたただの壁に見えますが、よく見るとこの壁がビミョーに反っています。長方形の石だけで、どの様にこの曲線を作り出したのでしょう?明治33年に竣工された日本最古のコンクリートダムだそうですが、電卓もPCもCADもない時代、昔の人は鉛筆と定規だけで設計したのでしょう。エライ!!
去年、近代化遺産に指定されたのを機に、ダムの水を抜いて補強工事等をしていましたが、今はもう工事も終了し水も戻され、ハイキングコースは新たに整備し直されたようです。茶店が見え始めたら、もうすぐ市ヶ原です。
11:20 市ヶ原に到着。ここにはきれいな公共トイレがあるので、この辺を通る時はいつも利用させて頂きます。下の河原では、幼稚園のチビッ子達がお昼の準備をです。出発時間は大して変わらなかったのに、とうとうここまで追いつけませんでした。恐るべし・・。
しか〜し、本日ここでもっとも驚いたのは、ええぇぇっ〜!タクシー?!しかも空車ランプが付いてます。という事は、ここで乗っても良いってことですよね。それにしても一体どうやって上がって来たのでしょう? 確かに関係者のみ通行できる車道は近くまで来ています。が、さすがにタクシーは見たことがありません。誰が乗って来たんやろぉ〜。向こうから来たって事は、どこで方向転換したんやろぉ〜。謎一杯のタクシーです。
気を取り直して、市ヶ原の河原を渡って大竜寺へと向かいます。市ヶ原までは観光客風の人も居ましたが、この先はいつもの静かな登山道の風景です。
全山縦走の道を逆走する感じで歩く事30分、12:00 大竜寺のバス停に出て来ました。時間の都合で予定していた再度山はカットしたので、この辺りでお昼にしましょう。日当りの良い所を・・と周囲を見回して落ち着いたのが、大竜寺の駐車場。腰掛に丁度良い木も転がっています。
その前にせっかく来たのだからお寺をお詣り。な〜んと西国八大ボケ封じ寺の内の一つという事で、よ〜くお願いしておきましょう。案内を読むと先日歩いた京都1周トレイルの今熊野観音寺もその一つだとか。これで先は安泰ですね、皆の衆。駐車場に戻り、お湯を沸かして、陽だまりの中熱いスープやカップ麺で温かいランチです。
13:00 大竜寺前で写真を撮ったら出発します。大師道は大竜寺(お大師さん)の参詣道ですから、ここからが大師道の本番。道中では差し込む光の加減で、透き通るような紅葉を見て感激しきり。今この時の葉の落ち具合と光線の織りなす技で、今晩風が吹いて葉が落ちてしまったらもう二度と見られない、一瞬の光景です。
13:40 猩々池を過ぎた所でちょっと休憩。10分ほど歩いた燈篭茶屋の先にあるトイレは、紙付きのきれいな水洗トイレです。後10分もすればゴールの諏訪山公園、そしてお風呂と続きますが、キレイと言われれば行ってみたくなるのが女心。しばしのトイレ休憩です。すっきりした所で、14:00 神戸山手大学の前を通って諏訪山公園のお隣に到着。用事がありこのまま帰るメンバーを見送ったら、忘年会組はお風呂へ。銭湯風ながら800年も前から温泉地として名高い湊山温泉で冷えた身体を温め、いそいそと忘年会場へ向かう師走のやまゆ会です。
今日のお時間
10:30 新神戸駅 −10:40 布引の滝(雄滝) −11:10 布引貯水池 −11:20 市ヶ原 −12:00 大竜寺 13::00 −13:40 猩々池 −14:00 諏訪山公園
今日のお風呂 平野・湊山温泉 550円
泉質: 含二酸化炭素-ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・塩化物低温泉(含炭酸重曹泉) 長い!
効能: 神経痛、筋肉痛、関節痛、通風etc.