今年の春の特別例会はお伊勢さんの山、朝熊ヶ岳と熊野古道という欲張りルートが設定されました。「お伊勢参り」と一言で言いますが、実はお伊勢さんと朝熊ヶ岳はセットでお参りすべきだそうで、伊勢神宮だけだと「片参り」と昔から言われているそうな。そこで今回は見落としがちな朝熊ヶ岳にスポットを当てたルートになっています。
10:00 小雨降る中、朝熊ヶ岳登山口の朝熊駅に到着。駅前の案内板を確認して、住宅街の中を登山口へと歩きます。標識に従っていくと、右→朝熊ヶ岳、左→駐車場･朝熊ヶ岳の分岐に来ました。駐車場ならトイレがあるかも・・と左へ行くと思ったとおり、きれいなトイレ小屋と東屋がある駐車場（であいの広場）です。
雨支度をしていると、この時間で既に下りて来られる方がいます。地元の片らしく足下は長靴！こういうお天気の日はこれが一番歩きやすいのだとか。聞けば傘をさして歩けるようなので、蒸し暑い雨具は上だけにして、10:20 傘をさして出発です。
１町ごとに町石が置かれた朝熊岳道を歩きます。殆どが江戸時代に建てられたとか。最初は遊歩道のようですが、その内丸太の階段道となります。と、同時に雨足も強くなってきました。周囲は真っ白で展望が良いと地図に書かれた場所からも、何も見えません。昭和19年までケーブルが敷かれていたそうですが、そのケーブル駅跡が丁度中間点らしいので、今日はそこまで行って折り返すことにします。
11:00 ケーブル駅跡に到着。朝熊ヶ岳登山ケーブルの歴史が書かれた案内板の前で記念写真を撮ったら、来た道を戻りましょう。本当は山頂の金剛証寺まで行って両参りになるはずですが、四町石の後に朝熊神社の祠があるので、11:30 代わりに寄ってお参りします。10分後ほどで先程の駐車場に戻って来ました。これからお宿へ行くにはまだ早いので、予定になかった伊勢神宮へお参りに行くことにします。
朝熊駅から五十鈴川駅へ回り、タクシーで伊勢神宮・内宮へ向かいます。今年式年遷宮を迎える伊勢神宮は、雨にもかかわらず多くの人で賑わっています。観光客で溢れ返る参道を進み、ようやく本殿に辿り着いて先ずはお参りです。すぐ横には10月にお引越し予定の新しい社がピカピカに光っています。参拝が済んだら、さっきのタクシーの運転手さんから仕入れた伊勢うどん情報を頼りに、おかげ横丁で伊勢うどんのお昼です。
お勧めの卵入りを注文します。ふわふわの食感がちょっと不思議。濃い目の生醤油味がふわふわ感をキリっと締めてくれるようです。伊勢うどんの後は、古い洋館風の喫茶店でコーヒーをいただいたら、そろそろ良い時間となってきました。
タクシーで伊勢市駅へ行き電車を乗り継いで紀伊長島駅へ。駅までお迎えに来てもらい今日のお宿に到着です。とろんとした美人湯特有のお湯を満喫した後は、鯛やあわび舞い踊り〜の豪華なお夕食が待っています。明日は雨も上がるようで、
古道歩きを楽しみに伊勢の夜が更けていきます。
明けて2日目、予報どおり眩しいほどのお天気です。朝ご飯がこれまたスバラシイ！備長炭で各自テーブルで干物各種を焼いていただくのです、なんとスバラシイ〜！昨日の夕食に出た伊勢えびの殻でだしをとったお味噌汁もこれまた絶品です。すっかり伊勢の味を堪能して、9:00 お宿を出発です。
今日は熊野古道の馬越峠を歩きます。登山口までお宿のバスで送ってくれるとのこと。玄関前に停まったのがレトロなバス。早速乗り込んで登山口である鷲下まで30分ほどのドライブです。馬越峠は熊野古道の中でも昔ながらの石畳が残り、いかにも古道の雰囲気が残る道で有名です。雨も上がり、爽やかな5月の風を感じながら楽しい古道歩きと思いきや、昔ながらの苔むした道が盲点でした。
昨日の雨で、滑る滑る。転ばないようにおっかなびっくり歩きます。おまけに昨日飲み過ぎたのか？体調不良のメンバーもいて、せっかくのお天気とはうらはらにテンション落ちまくり。すれ違った方に天狗倉山の眺めが素晴らしいと勧められますが、あっさり割愛。ひたすら尾鷲駅を目指します。
雨の朝熊ヶ岳より、滑る馬越峠の石畳より疲れたのが、最後の尾鷲の町歩き。何せ町中は道が沢山あるのに駅はコチラ→という道標がない！地図を確認しながらアスファルト道を歩き、どっと疲れ果てて尾鷲駅に到着。特急を乗り継いで帰路につきますが、朝熊ヶ岳も馬越峠も中途半端で何となく充実感に欠ける今回の伊勢路。ぜったいリベンジするぞ〜、おぉ〜！
本日のお時間
朝熊ヶ岳： 朝熊駅10:00 −10:15 であいの広場（駐車場） 10:20 −11:00 ケーブル駅跡 −12:30 朝熊駅
馬越峠： 未記録
本日のお風呂 ホテル季の座 （日帰り￥1050）
泉質： ナトリウム塩化物泉
効能： 神経痛、関節痛、五十肩、慢性消化器病 etc
