
2004年最後の山行きは、いつの頃からか年末恒例となった六甲山です。今回は岩場の六甲を楽しむべく、そして来年の夏実現するかもしれない、穂高夏季特別例会の予行演習として、ロックガーデン横の荒地山を歩きます。六甲の良い所の一つが、最寄の駅から歩いて登山口へ行ける山が多いことですね。荒地山も 9:30 阪急芦屋川駅に集合し、徒歩15分程で登山口という手軽さです。
9:45 ため息の出るようなお屋敷街を抜けて、城山(鷹尾山)方面への登山口に着いたらこれからの登りに備えて、衣服の調整です。冬の乾燥期に入り登山口には、「山火事注意」の赤い横断幕が張られ、その前で一服する豪の者が一名。もちろん、灰や吸殻は携帯灰皿に入ります。
冬の陽は暖かく背中に降り注がれ、ここに来るまでに一汗かいてしまいます。10分程準備をしたら出かけましょう。今日もメンバーの一人が先頭を行きます。登山口から歩き出してしばらくはゆったりした坂道。前をお散歩に来たミニチュアダックスフンドが、元気に登って先導してくれているようです。見晴の良い所にはちゃんとベンチが置かれて、展望台のようになっています。その内の一つで立ったままちょっと眺め休憩。
あまりの陽気の良さに、コバノミツバツツジでしょうか、薄紫の花があちらこちらで咲いています。葉は茶色に枯れているのに花をつけているのが、綺麗でもあり不思議でもあり。今年は塩害で葉が早く落ち、冬を越してしまったと勘違いした木々が新芽を出したり、花を咲かせてしまったりという現象を見聞きします。暖冬という条件もありますが、それにしても自然はまだまだ
不思議な世界ですね。
コバノミツツジの他に、こちらは今が季節の山茶花(さざんか)も花をつけています。12月にも関わらず思いがけないお花の道を歩いて、10:15 鷹尾山(城山)に到着です。山頂には大きな鉄塔とNHKの中継局が占領していて、あまり大勢がゆっくり休憩するスペースはありません。既に数人のグループと、例のワンちゃんが到着済みで山頂は大賑わい。
かつて鷹尾城があったということで、別名城山と呼ばれているようですが、そう言われれば途中古い石積みがありました。山城を築くだけあって、ここからは神戸市街ははもとより、大阪方面や大阪湾を挟んで向いの泉南の山々まで、実によく見えます。
六甲アイランドやポートアイランド、神戸空港等を指差し確認しながら、山座同定ならぬ島座同定。高い所に上がってみると、意外と地形は入り組んでいて島座同定にも結構時間がかかります。その内、お散歩ワンちゃんが慣れた足取りで道を下りて行き、先に休憩されていたグループも出発して行きます。我々もそろそろ先に進みましょう。
道は一旦下り、歩いていく内に右手側に段々と大きな岩が目に付き始めます。足下も六甲特有の花崗岩砂になり進行方向に岩がゴロゴロと積み重なったような荒地山が見えてきます。
10:55 奥高座分岐でちょっと休憩です。良く見るとこの分岐は山桜に囲まれ、春はさぞかし華やかな休憩ポイントになるので
しょうね。お散歩ワンちゃんはどうやらこの手前の分岐で高座ノ滝へ向った様で、もうその姿はありません。
馬ノ背状態の道を行き、荒地山を見上げる地点まで来ると、11:30 噂の岩梯子です。登り始めは何とか足場が見つかるのですが、途中から「え〜、どないして登るの〜?!」 精一杯手足を伸ばして岩端を掴み、下からお尻を押してもらいと大騒ぎでよじ登ります。ザックがひっかかりそうな小さな岩穴は、ザックを先に出して潜り抜けますが、ザック以外にも余計なものが身についてるし、こればかりは先に出すなんて事も出来ず、た〜いへん!
岩梯子を無事通過
しても、一難去ってまた一難。まだまだ岩場は続きます。ただ、岩梯子を含め要所要所にはロープが下がっているので助かります。岩場が一段落してしばらく行くと芦有道路ゲートと荒地山への分岐にぶつかり、ここはもちろん荒地山へとって、12:00 荒地山山頂に到着です。いやいや、お疲れ様でした。
冬場なので少しは展望も良く、木々の間からは東おたふく山と六甲最高峰が望めます。今日は下山後忘年会ならぬ年忘れ会があるので(どこが違うねん!)、昼食タイムはなし。ここでちょっとだけお腹に入れておきましょう。いつものようにワインとチーズが回って来ますが、冷たいワインが運動をした後の五臓六腑に沁みわたります。冷たいワインの後はあったか〜いコーヒーなんぞを頂いて30分程山頂で過ごしたら、出発です。
なかみ山
方面の道は大した岩場もなく、快適に下って行きます。細い小川が流れる水場を過ぎると、12:40 雨ヶ峠と風吹岩への分岐がある広い道に出ます。北は東お多福山、南は保久良神社を結ぶ「太陽と緑の道」です。歩きやすいこの道を辿って 13:05 風吹岩に到着です。
確か2003年の夏に魚屋(ととや)道を歩いてここに立ち寄った時にはいなかった、猫の兄弟が我が物顔で闊歩しています。ザックを開けてお弁当やお菓子を出そうとする人の側に寄って行くあたり、そういうおこぼれを生活の糧にしているのでしょうか。丸々と太って毛並みもよろしく、けっこう潤った生活をしているようです。
そして、出ました、六甲の主というべき大御所!イノシシの登場
です。大勢居る登山者に驚くこともなく、どこか目的地があるのか、通い慣れた足取りといった感じで通過して行きます。
高座ノ滝の上部辺りには頻繁に出没するようですが、ここまで高い所を歩くのは珍しい・・というご意見もありますが、最近は冬眠をしない平成熊なんてのも居ますし、動物の生態も時代に合わせて変化しているのでしょう。
10分程、動物見学をしたら出発です。ロックガーデンの道標に従って進みます。13:45 ロックガーデンの由来を書いた説明板の前でちょっと休憩。そろそろ先に行こうかと思った矢先、高座
谷を挟んで向いの山から、「オ〜〜〜〜イ!」という声が聞こえます。
見ると岩の真下でグルグルと手を振る人が・・。最初は単に山が楽しくて叫んでいるのか・・と思っていたのですが、手の振り方が尋常でないのと、「オ〜〜イ」の声がやけに長い。こりゃ、何かあったのかと色めき立ちます。「大丈夫ですか〜!」「何かあったんですか〜!」とこちらも声をかけますが、返事は一向になくただ「オ〜〜〜イ」が返ってくるのみ。双眼鏡で怪我はしていないようだと確認しますが、それでもまだ心配していると別の方向に向って何やら叫んでいる様子。そしてその方向からもハッキリとは聞き取れませんが、返事が返っているようです。どうも、仲間と離れてしまい、大声で呼び掛けていたようです。
な〜んだ、人騒がせな!明らかにこちらに向って手を振っていたから、助けを求めているのかと思ってしまいました。おかげで20分程時間をロス。次間に余裕があると今までのんびり歩いていたので、ここでのロスはちょっときつい。ゴロゴロと岩が重なるロックガーデン中央稜の道を慎重にかつ急いで下りて行きます。
その内滝の音が聞こえ出し、高座谷を流れる高座川が見えてきます。小さな堰堤下の河原にイノシシが2頭ほど現れ、一人の登山者が堰堤から食べ物を投げているようです。六甲山中には至る所に、「イノシシに餌はやらないで下さい」という看板が出ていますが、守れない人が居るというのは困りものです。
人間の手から食べ物を得ること、人間の食べ物の味を覚えたイノシシは街中に降りてきて、ゴミを漁るだけでなく人の手から無理やり食べ物を取って行くようになります。こうなると人に危害を与えるという名目で駆除の対象にもなりかねません。一時の可愛さで無責任にエサをやるようなことは、動物の為にも地元の住民の為にも、是非控えてほしいものです。
14:05 高座ノ滝に到着。おでんの香りを漂わせる2軒のお茶屋さんの間を通り抜け、後は車道を通って振り出しの芦屋川駅に戻って来ます。全員この後もそのまま芦屋での年忘れ会に参加ですが、一応ここで今年の山行例会は終了です。最後にいつもの一言でこの一年を締めくくりたいと思います。
『どこがハイキングコースやねん!』
来年も騙されず、頑張りましょう!!
今日のお時間
阪急芦屋川駅 9:30−9:45 城山登山口 9:50 −(小休憩1回)−10:15 鷹尾山(城山) 10:25
−10:55 奥高座分岐−11:30 岩梯子−12:00 荒地山 12:30−13:05 風吹岩 13:15−休憩1回
−14:05 高座ノ滝−14:20 阪急芦屋川駅
今日のお風呂 芦屋市には銭湯がない!