谷川岳、尾瀬と続き、今年の夏も群馬の山。今回は上毛三山の内、赤城山と榛名山を登ります。名湯伊香保温泉に連泊しての、のんびり山歩きです。
初日は移動のみ。高崎駅に余裕の午後1時に集合し、路線バスで伊香保温泉へと向かいます。旅館に一番近いバス停「見晴下」で降りますが、これが結構遠い!長い坂道の車道を歩くこと15分、とどめの階段を上がってようやくお宿に到着です。
現地集合のメンバーとも無事合流して、部屋に荷物を置いたら温泉街の散策に出発です。伊香保といえば石階段街。御用邸跡の前を通って、先ずは伊香保神社にお参りです。ここから両脇にお土産屋さんや温泉旅館が立ち並ぶ石段街をブラブラと下りて行きます。一番下まで行くと帰りが大変なので、今日は途中で切り上げてお宿に戻りましょう。温泉とお食事は大満足でしたが、明日は午前中雨が残るという天気予報に一抹の不安を抱きつつ、伊香保の一夜が過ぎて行きます。
翌朝、窓から見る温泉街はガスで真っ白。あちゃぁ〜。まぁ、他にも赤城神社や大沼一周など見所、歩き所はあるのでとりあえず、行ってみまひょ。8:30 お迎えのタクシーに乗り込み、先ずは赤城神社へ。道中も周囲は白いもやの中、これでは山頂からの展望はムリかと諦めていたその時、車が赤城高原をどんどんと登るに連れて、何と晴れて来ました!というより、霧を突き抜けてしまったようです。
9:30 赤城神社に到着。すっかり晴れています。近年パワースポットとして全国的に有名なようですが、その割には人は少ない・・。ゆっくりお参りしてトイレをお借りしたら、登山口へ移動します。
歩いて5分、黒檜山登山口です。ここで一言、実は赤城山という山はありません。大沼を囲むいくつかの山を総称して赤城山と呼んでおり、その最高峰が黒檜山というわけです。10:00 それでは赤城山最高峰に出発です。
初っ端から急な登りですが、先ずは大沼の景色が一望という猫岩まで上がります。20分程で猫岩に到着。一応標識はあるものの、どれが猫岩なのか、何で猫岩なのかサッパリ分からないまま休憩です。標識の前後からも大沼と赤城神社の赤い橋がよく眺められます。吹く風も心地よく、汗がひいたら先に進みましょう。
次の目標は稜線へ上がった駒ケ岳との分岐です。急坂の上、岩がゴロゴロした道ですが、幅があるので直登がお好みの方はそのまま真っ直ぐ、それはツライと言う方はこの広さを利用して斜めに登ると少し楽な歩きになります。2回ほど休憩して、11:30 目標の分岐に到着です。やれやれ、ここまで来れば黒檜山頂上まであと少し、もう上りはありません。稜線を歩いて10分、黒檜山に到着です。今まであまり人に会わなかったのに、山頂は大勢の人で一杯。夏休みのせいか、お子様が多いようです。
中でも迷彩柄の制服を着た自衛隊のお兄さん達は、そのガタイの良さが一際目立ちます。空挺少年団と書かれている帽子をかぶった子供達と一緒に記念写真を撮って、入れ違いに下って行きます。ポッカリ空いた場所に座って、お弁当タイムにしましょう。
今回はお弁当を頼まず(実は忘れた!)、途中のコンビニでそれぞれ好きなおにぎりと飲み物を調達したのですが、これがコンパクトで結構好評です。
12:30 それでは次の駒ケ岳に向かいましょう。一旦さっきの分岐に戻って稜線を辿ります。グングン坂を下って行きますが、この後の上り返しが恐ろしい〜。13:00 大タルミと書かれた鞍部で休憩です。周囲はヤシオの森で、花の季節はさぞかし見応えのある景色になりそうです。夏の今は青々とした葉が繁り、足下で紅いクルマユリや黄色のニッコウキスゲが花を揺らしています。
この後は案の定上りが続き、山頂直下によくある階段でとどめを刺されて、13:20 駒ケ岳に到着です。ここからは小沼方面が眺められるはずですが、今日はちょっとガスがかかって見え隠れ状態なのが残念。
さて、今日のピークはここでお終い。狭い山頂なので、写真も撮らずにとっとと下山です。ここから先階段の下りが多いので、膝を痛めないように歩きましょう。先ずは丸太階段を過ぎ、しばらく歩くと14:00 ベンチがあるちょっとした広場に出てきます。せっかくのベンチなので有り難く使わせて頂きましょう。
丸太階段の次は、鉄階段登場。幅は狭いですが手すり付きなので、ツルっといっても大丈夫・・と思う。でも、滑らないように注意して下ります。しばらくジグザグの地道が続くので階段はもう終わりかと思ったら、最後に又長い鉄階段を下りて少し歩くと、14:20 駒ケ岳登山口に到着です。はい、お疲れ様でした。
この後は歩いて10分ほどの覚満淵へ。「小尾瀬」と言われるくらい本来は湿原を楽しむ場所ですが、本日の目的は木陰のベンチ。黒檜山登山口からずぅ〜っと背負ってきてもらったワインをここで楽しみます。美味しい燻製ベーコンなども出てきていつもながら有り難や〜。ただ話題に出るのは、山に来てもなぜか病気のお話。これもお歳がらでしょうか。30分ほどワインとおしゃべりを楽しんだら、14:50 朝から待機してもらっているジャンボタクシーに乗り込んで、一路伊香保へと帰ります。
心配していたお天気も何とかもった第1日目、これも皆さんの日頃の行いの良さの賜物です。引き続き2日目もお陰さまで、雨も降らずかといってカンカン照りでもなく、山歩きには程よいお天気となりました。
2日目は榛名山をちょいとひとっ走り。9:00 ビジターセンターの横から登り始め、グルグルと山腹を巻く道をひたすら登ります。休憩を2回入れて、10:00 ロープウェイ駅前の広場に出てきます。更にここから5分階段を登ると、榛名富士神社のある山頂です。
やれやれ、下りはもうロープウェイですな、、という事でサッサとロープウェイに乗り込み、10:20 アッと言う間に下山終了。帰りはバスを石段下で降りて、「石段の湯」で伊香保最後のお風呂です。お宿の湯とは違う源泉らしく、色がちょっと茶色がかっています。昨日今日と2種類のお湯を満喫したら、お昼はこれまた名物「水沢うどん」を食しにタクシーで水沢へ。運転手さんに紹介して頂いたお店で、馴染みのさぬきうどんとは又違った食感の水沢うどんを堪能します。
お土産のおうどんも確保したら、名湯にうどんに山歩きと欲張った伊香保の山旅も終わりです。渋沢駅までのタクシーの中で運転手さん曰く、赤城山は長く裾を引くその姿も美しいのだとか。全景が望める場所を通ってくれますが、やはりちょっと霞んでいます、残念。
晴れていればこんな風に見える・・と地元の住人さんより提供された写真を最後に、赤城山に別れを告げましょう。
今日のお時間
赤城山: 黒檜山登山口 10:00 −10:20 猫岩 −11:45 黒檜山 12:30 −13:00 大タルミ −13:20 駒ケ岳
−14:20 駒ケ岳登山口 −14:30 覚満淵
榛名山: ビジターセンター 9:00 −10:00 榛名富士 10:15 −(ロープウェイ)−10:20 榛名高原駅
今日のお風呂 伊香保温泉 ホテルきむら (日帰り入浴なし)
石段の湯 (400円)
泉質: 硫酸塩泉(黄金の湯) と メタケイ酸単純泉(白銀の湯)
効能: 神経痛、筋肉痛、関節痛、運動麻痺、打ち身、慢性消化器病 etc