今日は久々の六甲山。そして久々の快晴で絶好の山日和です。集合場所の六甲ケーブル下駅には、登山者・観光客で満員のバスが到着します。本日の油コブシコースは六甲山まで最短で上がれる道といわれ、ということはつまりそれだけ急って事なんですねぇ。折りしも発車寸前の楽チンケーブルを横目で見ながら、10:05 駅横の車道を上がって登山口へと向かいます。
急な車道を上がって行くと、坂の上にはマンションやら瀟洒な老人ホームやらがあり、その一番奥の行き止まりに登山口があります。ここで早くも最初の休憩。今日の暑さに備えて一枚脱いで衣服の調整です。目の前にはこれまた急な階段が立ちはだかり、これから先の行程が思いやられますが、このコースの名物として「きつい道」と「ゆるい道」の分岐がいくつかあるとの事ですので、ゆるい道を期待して上がってみましょう。
階段を終えてしばらく行くと、10:25 出ました、最初の「きつい道」と「ゆるい道」の分岐です。ほほぉ、これが油コブシ名物(と勝手に命名)の分岐ですか。当然ながら「ゆるい道」を選びます。「きつい道」も「ゆるい道」もいずれは先で合流するのですが、ガイドブックによると一箇所だけ、「ゆるい道」を行くと油コブシ山頂には寄らないとありますので、そこだけは「きつい道」を行く事にします。
遠くに海を臨みながら更に進むと、またまた分岐です。分岐の上にはご丁寧に、「ゆるやかな道を歩きましょう」の標識まで立っています。それでは、お言葉に甘えてゆるい道を行かせてもらいましょう。丸太と木の根の道を上がり、一旦合流した地点で下る人用に立っている標識を見たら、今上がってきた方がきつい道やん!なぁ〜んだ、ガックリ、10:40 休憩しよ。
気を取り直して進むと、又しても名物分岐です。今度は最初からきつい道を行きます。リーダーいわく、「きつい道のほうが早い」。そろそろ迂回する道が面倒になり、一気に上がりたいご様子です。確かに油コブシ山頂に寄る道の分岐があっても良い時間。ここは素直にきつい道を上がって行くと、11:10 見事に油コブシ山頂へ出て来ました。
山頂と言ってもちょっとした岩の間に三角点があるだけで、展望は殆どありません。証拠写真を撮っていると、すぐ下の方から人の声が聞こえ、他のハイカー達の姿が現れます。ゆるい道を上がってきた人達ですね。なるほど、確かにゆるい道は山頂を通りませんが、ほんの2−3m先で合流するので、ゆるい道で上がってきてもちょっと戻れば油コブシの山頂に来られるのでした。
油コブシから10分程で、寒天台道出合を通過。しばらく平坦な道を歩くと、左手奥に六甲ケーブルの山上駅が見えてきました。これが見えてから遠いと言われるだけあって、近付いているようで近付けません。その内、道はまたまた段差のある階段になり、途中からどこかの保養所の塀づたいとなって、最後にコンクリ製の階段を上がると、六甲ドライブウェイに突き当たります。
ここを左に行けば天覧台を通ってケーブル山上駅です。「天覧台、行く?」「行かない」の一言で、ドライブウェイをちょっと歩いた先で横断し、再び山道に入ります。周囲は別荘地。きれいに手入れされている所もあれば、すっかり荒れている別荘もあります。それ程豪華な造りでもなさそうですが、やはり維持するのは大変なのでしょう。別荘の栄枯盛衰を眺めながら歩いて行くと、いつの間にか道は簡易舗装となり、後ろから郵便屋さんがバタバタと原付で追い越して行きます。う〜ん、さすが別荘地。
そしてこの道は、日本最古のゴルフコース、神戸ゴルフ倶楽部に通じます。右手のレンガ色の洋館風な建物がクラブハウスのようです。一瞬見える白い窓枠やテラスのひさしがレンガ色の外壁に映えて、クラシックな雰囲気を醸し出しています。因みに1932年竣工だそう。12:00 駐車場脇でちょっと休憩です。
今はまだ時期的にクローズなのか、プレイに興じているゴルファーの姿は見えません。全て手造りという事ですが、一面に広がる青々とした芝はゴルフをしない者でも、丁寧に手入れされているなぁ〜と感心します。ボール除けの金網に囲まれた道を、旧凌雲台、今の六甲ガーデンテラスへ向けて出発です。
ゴルフ場を抜け、右手にみよし観音を見て更に進むと、12:30 観光客がわんさかてんこ盛りの六甲ガーデンテラスに到着です。マイカーや観光バスがひっきりなしに行き交い、一気に下界に下りてきた感じ。お腹も空いてきたことだし、さっさと通過しようと思いましたが、この先有馬までトイレがないはずなので、ちょっとトイレ休憩です。トイレに行く途中、「ソフトクリーム!」の旗が、ハタハタとお誘いするかのように揺れていますが、ここはぐっと我慢の子です。
ガーデンテラスの喧騒を抜けてようやく静かな山道に戻り・・となるはずなのが、今日はどこかの会社が研修登山をしているようで、まぁ、来るわ来るわ、何十人もの人とすれ違います。聞けば200人位の社員が参加との事。いい加減挨拶疲れした所で、13:00 極楽茶屋跡に到着です。さぁ、ご飯だ、ご飯だ、お弁当だ!
お昼を食べている間も、目の前の道を研修登山の人達が続々とガーデンテラスを目指して行過ぎます。もしかしたら200人以上居るかもしれません。13:50 さぁ、こちらも有馬の温泉を目指して出発です。大きな石がゴロゴロ転がる歩き難い道を下りて、14:15 百間滝への分岐を通過。更に10分程で、七曲滝への分岐です。白石谷の分岐を通過して、14:40 お馴染みの紅葉谷出合の手前で最後の休憩。水の傍はいつもながらほっと落ち着きます。
後は有馬温泉まで、30分弱の林道歩き。ロープウェイ駅に着いたら一目散にいつものお風呂を目指します。あぁ〜、有馬のお湯はやっぱり極楽やわぁ〜。そしてお風呂上りには、かって知ったる温泉街をぬっていつもの居酒屋へ。六甲というと乗り物で楽に山上へ行けることもあり、な〜んとなく気を抜いてしまいますが、けっこう歩き甲斐があります。いつも最後に身に沁みて反省するのですが、次に行く時は大抵忘れている懲りない面々です。
今日のお時間
六甲ケーブル下駅 10:05 −(休憩1回)−11:10 油コブシ 11:20 −11:40 六甲ドライブウェイ −12:00 神戸ゴルフ倶楽部 −12:30 ガーデンテラス −13:00 極楽茶屋跡 13:50 −14:40 紅葉谷出合 −15:10 ロープウェイ駅
今日のお風呂 有馬 かんぽの宿 1000円
泉質: 含鉄ナトリウム塩化物強塩高温泉
効能: 神経痛、筋肉痛、関節痛、慢性消化器病 etc.